› 歯科医の“ひとりごと” › 2012年04月

  

2012年04月30日

パワー・プレゼンテーション

ここのところ、プレゼンテーションを行う機会が増えてきました。
同時に何か伝えることの難しさも感じます。

そんなときに、かつて読んだ本が目に入ってきたので、久しぶりに開いてみました。



プレゼンテーションの5つの過ち

・わかりにくい
・聞き手にとってのメリットがない
・論理の流れがスムースでない
・詳しすぎる
・長すぎる


常に意識して取組むべきこととして(ある書評より)

・聞き手は誰か?
・聞き手のメリットは何か?
・何を伝える必要があるか?(目的地・B地点)
・どのような内容を伝える必要があるか?
・どのような流れ(導入・展開)で伝えるか?


私が行うプレゼンの多くは、一方的に自分の思いを伝えて共感を求めるものが多く、聴き手に何かをしてほしいというわけではありません。
聞き手のメリットや、聞き手に何をしてほしいか意識すべきである、ということは忘れがちとなります。
連休中にもう一度考えてみたいと思います。

  


Posted by クマさん at 08:49Comments(0)

2012年04月24日

グラスアイオノマーセメント

審美充填材料として、コンポジットレジンが全盛ではありますが、私の臨床の中では充填用グラスアイオノマーセメントも欠かせません。

コンポジットレジン充填において、その前処理となる接着はとても繊細な操作であり、なかなか長い時間口を開いていられない子供や、おやしらずなどの防湿が難しいところは、その前処理、接着がうまくできません。

そこで登場するのがグラスアイオノマーセメントです。
コンポジットレジン程の審美性は残念ながらありませんが、理想的な状態でなくても歯質接着性を発揮し、歯髄為害性が少なく、フッ素も徐放するため、困難な場所、経過観察、暫間修復などで用いています。


・・・実は、ジーシー社のグラスアイオノマーセメント「フジⅨGP」のパンフレットの症例に当医院の患者さんの写真を使用させていただいたのです。



このパンフレット表紙の4症例の結末は…?

歯科関係の方はパンフレット内部をご覧いただければと思います。審美が目的でないので、そこは目をつぶってください。
当医院にいらっしゃる方は声をかけていただければ症例写真をお見せできます。


というわけで、写真の提供をこころよく承諾して下さった患者の皆様、どうもありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。  


Posted by クマさん at 19:32Comments(0)歯科情報

2012年04月23日

武田神社

土曜日は午後休診させていただき、山梨県 甲府市で行われたミーティングに参加してまいりました。

スケジュールは詰まっていたのですが、せっかくなので合間を縫って武田神社に参拝。





御祭神はもちろん 武田晴信命(たけだはるのぶのみこと)

この神社は武田信玄公の父、信虎公が築城した館の跡地だそうです。





「人は城 人は石垣 人は掘 なさけは味方 あだは敵なり」


人の和こそ最大の武器であり、最大の盾であると信じ、その真理を持って甲斐から天下統一を為さんとしたその人生、歴史の重みを強く感じました。


宝物殿で、武田騎馬軍団の象徴である孫子の旗の実物を拝見して心が揺さぶられ、脳裏は野山・戦場を駆け巡りました。


  


Posted by クマさん at 19:52Comments(0)旅行

2012年04月20日

4月院内勉強会

本日は院内勉強会、担当は小出先生でした。

まずは、ニッケルチタンファイルの実習です。
TFファイル(という根管治療用の器具)のラインアップを拡大し、かつ有効利用するためにメーカーを呼んで実習を行いました。






続いて、スタッフ全員での勉強会。本日のテーマは「抗血栓薬」。
講師は小出先生です。



抗凝固薬と抗血栓薬の違い、日本では100万人が服用しているといわれているワ―ファリンの注意事項、INR値について、などの基本的な内容から、歯科治療における注意点まで、手書きの資料を用いながら丁寧にレクチャーいただきました。

小出先生お疲れ様でした。

  


Posted by クマさん at 19:13Comments(0)雑感

2012年04月13日

欠損歯列の臨床診断

私が勤務していた医院の院長、鈴木尚先生による「欠損歯列の臨床診断」という本が医歯薬出版より出版されました。
長い臨床経験の中で培われてきた診断への「思い」が、行間に込められています。




特に若手の先生方をターゲットにした本なのですが、読みごたえは十二分です。

臨床診断、特に欠損歯列における診断の基本は、症例の多様性を認識することです。そこに方程式は成り立ちません。
診断を導くためには個体を見る目を研ぎ澄ますことが重要であり、この症例を見る目は症例の多様性を認識することにつながります。
多様性を理解した中で、考える歯科医療を実践し、また処置の中で検証、再評価を行うことでようやく方向性が決まってくるものでしょう。


義歯のつくりかたなどのHow to の本ではありません。
診断を導くためのプロセスが、簡潔に、ぎっしりと詰まっている本でした。



お勧めの本ですので興味をお持ちの先生はぜひ読んでみて下さい。  


Posted by クマさん at 15:50Comments(0)

2012年04月11日

白い恋人 姉妹品

白い恋人の姉妹品をいただきました。
1つは、有名な「面白い恋人」




もう一つは「黒い恋人」




有名な菓子にはいろいろな広がりがあるものだと感心します。  


Posted by クマさん at 15:39Comments(0)雑感

2012年04月08日

鷹岡竜一先生講演会

土曜日の午後は、浜松の勉強会で、東京から鷹岡竜一先生をお迎えして講演会を開催しました。

初めの2時間は、私たちの毎月の例会に講師としてご講演いただきました。
内容は「プレゼンテーションの心得」

緻密なプレゼンテーションを用意いただきながら、最低限必要な知識や、流儀、礼儀を中心にご教示いただきました。
鷹岡歯科医院のスタッフや東京、関東からの先生方も参加し、大いなる刺激を受けました。




続いて広い会場に移り、知人の先生やスタッフも参加しての講演会です。
タイトルは「チーム医療における歯周病患者のスクリーニング」ということでご講演いただきました。



慢性疾患としての歯周病の認識。
歯をみる、口をみる、人をみる という視点の切り替え。
治りやすい歯周病と治りにくい歯周病の見分け方。
患者さんへの未来の提示。
DHとのかかわり方。
・・・

価値観が近似している(と思っている)先生の講演なのですが、私が理解したと思っていたさらに先の内容の提示がなされ、また知っている募りの内容も再認識させていただくことができ、新たなるモチベーションをいただきました。



2次会はフィオーレというイタリア料理店を貸切り、会員の先生方は講演会で聞けなかったことをアツく聞き出していました。



ここで終わらずさらに3次会へ。
東京、関東からの先生方にもお付き合いいただき、楽しく有意義な夜となりました。



講師の先生をはじめ、諸先生方、また歯科衛生士の皆様、どうもお疲れ様でした。


  


Posted by クマさん at 22:22Comments(0)講習会・講演会

2012年04月04日

もし地球の直径が1mだったら

過日訪れた水族館にて、直径が12,756kmの地球を1mとして考えると、水はわずかに660ml、ビール瓶1本程度であることを知りました。



地球は7割が海で3割が陸です。ようするに表面の7割に水があります。
たくさんあるように見えますが、地球を1mとすると一番深いところ(チャレンジャー海淵10,920m)で0.9mmしかなく、表面に薄く張り付いているだけなのです。
さらに、大部分は海水や北極南極の氷などで、淡水は17ml。
そのうち12mlが氷河で、飲める水はわずか5ml、小さなスプーン1杯分。
放射能汚染や化学汚染などで使える水量を減らさぬよう、注意が必要であることが実感できます。

地球の表面積は、たたみ2畳よりも少し小さいサイズになります。
このたたみ2畳の上に人間が68億人と、動物、植物、昆虫、菌類も含めて700万種の生物が生きています。
たたみ2畳のうち、陸地は、新聞紙4枚分です。
日本の面積は、名刺の半分より小さくなります。

参考までに、1mの地球では、象や鯨が細菌類の大きさ、人間はウイルスサイズとなります。
また空気のある層(大気圏)はわずかに1cm。大気も限りある大切なものであることが意識できます。



スペースシャトルは、地表から2~3cmのところを飛び、世界の科学者が協力して進めている国際宇宙ステーションも3cmほどの高さのところを回っています。
月の大きさはビーチボールほどで、30mほどの距離を隔てて地球を回っています。
我々が意識している宇宙って予想以上に近いのかもしれません。


視点を変えると意識も変わる可能性が高いということを実感しました。

  


Posted by クマさん at 13:02Comments(0)雑感