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2012年02月22日

今年度の感染症の総括と感染対策

昨日は、今年度の感染症の総括と感染対策という講演を聞きに行きました。
講師は、浜松医療センター副院長、感染症科科長 矢野邦夫 先生です。

マイコプラズマ肺炎、急性出血性結膜炎 手足口病、RSウィルス感染症、伝染性紅斑、ノロウィルス胃腸炎、インフルエンザ が話題の中心となりました。

今年度の感染症の総括と感染対策

気になった内容として、まずはインフルエンザについて
インフルエンザ流行期には、発熱と咳がある場合、79%の確率でインフルエンザ。
年長小児から成人は、発症して5日たてば、インフルエンザウィルスをほとんど発症しなくなる。
インフルエンザウィルスの生存時間は、凹凸表面で8~12時間、平滑表面で24~48時間。

ノロウィルスについて
感染力が強く、わずか18個のウイルスで感染できる。
ノロウィルスには5つの遺伝子型がある。

かつて、血液型がB型の方は、ノロウイルスに感染しにくいという研究があったと聞いたことがあります。
血液型は赤血球表面に発現しているのですが、腸管上皮細胞や気管の上皮細胞にも発現していることがあります。
それを分泌型と呼び、唾液だけで血液型が分かります。
ノロウイルスのある種のものは分泌型のB型の人には感染しにくくなっています。
ノロウイルスも種類が多いですから、B型だからと言って安心するのは禁物ということのようです。

その他の内容として、糖尿病の人はB型肝炎にかかりやすい、また重症化しやすい。
震災のこともあり、破傷風に注意。
特に1968年以前に生まれた人は抗毒素保有率が低いので、注意していただきたいとのことでした。

いろいろ勉強させていただきました。



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Posted by クマさん at 22:56│Comments(0)医療
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